Incense of tide
城ケ島
SWH
ゆっくりと過ごした朝。
窓の外を見ても雲が暑い。
しばらく外を眺めていたら、ふいに金木犀の香がした。
なんだかうちに籠っているのももったいない。
ツーリングに出かけるには遅い時間だけれど、なんだか海が見たくなった。
ただ海を見るだけなら、ほんの20分も歩けば済んでしまう。
でもそうじゃないんだ。広い海が見たいんだ。
思い立ってから10分で支度を済ませ、バイクに跨った。
あてなんか無いけれど、とにかく海沿いの道を目指して走り出した。
標識に出てくる地名を頼りに走る。
横須賀。
観音崎。。。
観音崎といえば松任谷由美の『よそゆき顔で』を思い出す。
『ドアの凹んだ白いセリカが・・・』
松任谷由美世代なので、頭のなかで歌詞がリフレインする。
心地よく海岸沿い走ると、磯の香りがヘルメットの中を満たしていく。
そう。この香りを感じたくて、海を見に行こうと思ったんだ。
観音崎を越え、浦賀を過ぎて城ケ島を目指す。
程度なカーブと景色が心地よい。
城ケ島に入って漁港への道を進むと、道の両側に干物を売る店が軒を連ねている。
ここへ来ると決まって干物を買って帰るが、今日は昼をここで食べようと目論んでいたから、気分は断然、干物なのだ。
店先から漂う干物の焼いた良い香りに誘われて店を決めた。
というのも、イカやサザエ、ハマグリを焼いて売っている店は多いものの、干物を焼いている店がなかったからだ。
今の時期のアジはトロアジといって脂が乗って旨いという。
迷わずに干物を定食にしてもらい、マグロのカマ揚げを追加した。
腹を満たした後、海沿いの道で江の島を目指す。
油壷から葉山、逗子を抜けて材木座へ。
今日は波や風が良いようで、たくさんのサーファーが波に乗っている。
三浦半島を時計回りに回ると、常に左に海が来るのでいつもそうするのだけれど、この季節になると陽が傾くのが早く、まだ3時過ぎだと言うのに西向きに進むのはまぶしくていけない。
渋滞の中をなんとか抜けて江の島へ。
少しだけ休憩して帰路についた。
帰宅までの道も渋滞続きで、クラッチを握る左手の握力が段々と無くなっていくのがわかる。
どうにかこうにかして部屋についてヘルメットを脱いだら、ほんのりと金木犀の香りがした。
by kawamutsukun
| 2013-10-07 00:00
| GXR
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Comments(8)
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a-maze
at 2013-10-07 14:04
x
いいですね
写真を撮りたくなりました
写真を撮りたくなりました
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m_leica at 2013-10-07 18:54
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のび。
at 2013-10-07 22:31
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apertura28 at 2013-10-08 22:09
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kawamutsukun at 2013-10-09 16:59
*a-maze様
午後になって晴れ上がり、良い風景に出会えました。
午後になって晴れ上がり、良い風景に出会えました。
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kawamutsukun at 2013-10-09 17:03
*m_leica様
バイクではなかなか写真は撮れませんが、昼食後の腹ごなしで歩きました。
この辺りは三崎から城ヶ島にかけて、徒歩とバスで回ると撮れるところがたくさんあります。
今回私は干物が目当てでした。
バイクではなかなか写真は撮れませんが、昼食後の腹ごなしで歩きました。
この辺りは三崎から城ヶ島にかけて、徒歩とバスで回ると撮れるところがたくさんあります。
今回私は干物が目当てでした。
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kawamutsukun at 2013-10-09 17:06
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kawamutsukun at 2013-10-09 17:10
*apertura28様
をを、そうでしたか!
私も部屋を出る時に江ノ島で生しらすを食べてから三崎と城ヶ島を回ろうかとも考えていたのですが。
もしそうしていたら、お会いしていたかも知れませんね。
海水浴のシーズンが終わったので、海で写真を撮る人を多く見かけます。
まずはライカ持った人を探す事からですね。
をを、そうでしたか!
私も部屋を出る時に江ノ島で生しらすを食べてから三崎と城ヶ島を回ろうかとも考えていたのですが。
もしそうしていたら、お会いしていたかも知れませんね。
海水浴のシーズンが終わったので、海で写真を撮る人を多く見かけます。
まずはライカ持った人を探す事からですね。