Slow Photo Life

あんた!何写真撮ってんだ!

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六角橋商店街
super-angulon 21mm/3.4

フォトブック展Vol.2開催中~



『写真撮んなぁぁぁぁぁ~!』
と声がしたのは20~30m先のアーケードの暗闇からだった。
私は明るい外で構えていたから、アーケードの下の暗い場所は全く見えない。
声を無視して先に進むと
『あんた!何写真なんか撮ってんだ!みんな写ってんだろ!』
『何をって、スナップですよ、商店街の』

これだけ言葉を交わしてその場を行き過ぎたが、それ以上は何も言ってくる気配はなかった。
それにしても数十m先から撮っていて、満足に顔を分からないのに、何をそんなに怒るのか?
帰って確認したら、その人はまったく写っていない。

街で写真を撮っていればそういうことはあるのだけれど、写っているかいないか分からないほど遠くから怒鳴られたのは初めてだ。
by kawamutsukun | 2012-05-08 00:00 | GXR | Trackback | Comments(23)
Commented by papas_mamas2001 at 2012-05-07 22:09
こう言うのって、本当に後味が悪く、一日嫌な想いをしますよね。日本が一番過剰のような気がします。
Commented by kawamutsukun at 2012-05-07 22:22
*papas_mamas2001様
こんばんは。確かに後味は悪いですね。狙って撮っている訳じゃないから余計にそう感じます。
逆にカメラを出しにくい地域や場所もあるんですが、そういう所ではカメラは出しません。
このあとCafeでビール飲んだら忘れちゃいましたけど(笑)
Commented by stripe-s at 2012-05-07 22:45
僕は昨年ですが、秋葉原で風景写真撮っていたら、後から肩をポンポンと叩かれて振り向いたら可愛い服着てビラを配ってる女の子が英語で何か言っていて、ようするに、写真撮っちゃいけないって、どうも中国人と間違えられたみたいです(笑)
その話を友人にしたら、秋葉原で写真撮影してはいけないらしいそうで、本当ですか。
Commented by kawamutsukun at 2012-05-07 22:56
*stripe-s様
撮らないでくれと撮っちゃいけないは別だと思いますよ。
オープンな場で公然と撮影禁止はないと思います。
Commented by stripe-s at 2012-05-07 23:14
僕もそう思います。
Commented by うろぼろす堂 at 2012-05-07 23:28 x
 ご無沙汰しています。こちら大阪もそういう事が多いです。残念なのは、怒鳴られた同じその場所で、坊主頭にして思い切り人相が悪くなった僕が再び撮影に訪れても、誰も何も言わないことです。相手は自分より弱そうだと値踏みしてから怒鳴っているんですね。まぁ誰も怪我したくないでしょうから当たり前かもしれませんが釈然としませんね。弱い者いじめに過ぎません。
Commented by kawamutsukun at 2012-05-07 23:41
*うろぼろす堂様
こちらこそ、ご無沙汰いたしております。
今日の私は思い切り爽やかな恰好(笑)をしていましたからカモになったのでしょうかね。
町の空気が『撮るな』というような場所では決してカメラを出しませんが、普通の商店街でのことだったので驚きました。
普段ならノーファインダーで撮るようなシーンでしたが、ファインダーを覗いたのもいけなかったかも知れませんね。
私も迂闊でした。
Commented by nori62chan at 2012-05-08 07:45
何か言ってやりたくなりますね
あなたみたいな人がいるから
商店街が衰…って
本来濃厚なコミュニケーションが
成立する場のはずですが
これを突き詰めると
個人情報保護を最優にして
孤独死を防げない現状に
辿り着くのかも…
Commented by bw02yoko at 2012-05-08 21:31 x
結構、沢山の方がコメントされていますね。
皆さん、写真を撮られる方ですか?

私も街撮りしていますから、何度もこういう思いはしていますが、
でも、10メートル以上離れている所からはありません。
ちょっと異常ですね。

私の撮影スタンスはもし撮影して撮影されたご本人が怒ったら
「ひたすら謝る」です。フィルムを寄こせと言われたら
「その場でフィルムを開ける」です。
ご本人でない人に言われたら無視します(笑)。

Commented by kawamutsukun at 2012-05-08 23:52
*nori様
ご自分を正義と思っている方なんでしょう。
自分が写っているとは言ってませんでしたから。
しかし、いくら写真を見返しても当の本人は写っていなくて困惑しました。
一体何だったんでしょうね。
Commented by kawamutsukun at 2012-05-08 23:59
*yoko様
皆様写真を撮られる方々です。
路上スナップは多かれ少なかれこういう場面には出くわしますが、本人が入るか入らないか分からないような所から怒鳴られたのは初めてで驚いてます。
二年くらい前に横木安良夫さんの、文庫にもなった街のスナップショットの写真展でご本人にお会いした時に、街のスナップショットでの肖像権やらなんやら、色々と話をさせて頂きました。
横木さんも著書でも問題提起されてましたが、撮る方にやましいことが無ければ堂々とすることだと仰ってたのが印象的でした。
Commented by ash1kg at 2012-05-09 01:06
まったくメンドクサイ世の中ですねぇ。
昔、銀座の歩道でピーター・フランクルが大道芸をやってるところの人だかりを撮っていて本人から「撮るな」と文句言われたことがあります(4~5mぐらいは離れてました)。
アップを撮っていたわけではないんで、即座に「撮られるのが嫌ならそんなトコに居るなよ」と言い返したら黙り込んでました(笑)。
個人情報も肖像権も、利用されたり公表されたりしてはじめて権利侵害になるわけで、公道上で撮ってる時点では誰も何も言えないんですけどね。
シロ玉構えてで遠くからおねーちゃんのフトモモなんぞを狙ってたりしたら別ですがw。
次からは「出るトコ出たろか?」と凄んでみては?(笑)
Commented by kawamutsukun at 2012-05-09 10:14
*ash様
肖像権を勘違いして起こる問題ですよね。
しかし大道芸人なら写真を撮られるのは百も承知のはずなのに可笑しいですね。
Commented by Ryochanryosuke at 2012-05-09 22:37
はじめまして。2眼で撮っているときは怒られたことはありません。やはり、お辞儀しているからでしょうね。リンクさせて頂きました。
Commented by danaka57 at 2012-05-09 23:48
いつもお写真楽しませていただいていますが、はじめてコメントします。
この問題は、このところずっと悪い方向に向かっているような気がします。もちろん個人の尊厳を傷つけるようなことをしてはならないわけですが、公的な場所で姿を見せている以上、それは他者に見られることを前提にしているわけですね。そこには撮られることも含まれると思います。
なかには、「住宅地だから」ここでは撮影禁止だというようなことを主張しているフォトブログすらあります。これは、写真の自殺行為に等しいのではないかとも思います。
写真人口が増加しているにもかかわらず、このような傾向が続いてしまうのでしょうか。肖像権に関する誤解(無理解?)がそれに拍車をかけているような気がします。そろそろ、公的/私的の区別を考え直す時期なのではないでしょうか。
Commented by うろぼろす堂 at 2012-05-10 08:56 x
 大阪には妹尾豊孝さんという子供スナップの名手が居らっしゃるのですが、去年の大阪写真月間のシンポジウムで、子供の写真を撮ることが非常に困難になっているという事をおっしゃっていました。
 自分の業績をプレゼンして、撮影地の地元学区の校長やPTA、また自治会長などに理解を求めて了承を得ても、一人でも保護者に反対されると、全く手も足も出せなくなるということです。彼は「子どもの写真は、もう撮れない」という衝撃的なタイトルの写真集も出しておられます。
Commented by kawamutsukun at 2012-05-10 09:29
*Ryochanryosuke様
こんにちは。私も二眼で怒られたことはないですね。
やはり一眼ですとポーズそのもので警戒感を抱かれるという事もありそうですね。
Commented by kawamutsukun at 2012-05-10 09:39
*danaka57様
こんにちは。社会的な背景としては盗撮行為の横行や、SNSなどで個人情報が安易にさらされる時代になり、そうされる事への危惧から写真に対する風当たりが強くなったとも言えるでしょうね。
我々写真表現者は毅然として撮り続ける覚悟がないと、スナップというカテゴリー(という言い方が正しいかどうかは不明だが)が消滅しかねない、まさに自殺行為になってしまいますね。
Commented by kawamutsukun at 2012-05-10 09:46
*うろぼろす堂様
連投ありがとうございます。そこまで行ったか、とういう感じがするお話ですね。
私も知り合いから聞いたのですが、小学校や中学校では保護者が運動会などの場所にカメラを持ち込む場合は、持ち込むカメラの種類(ムービーなのかスチルなのか)、児童・生徒の名前の確認、腕章の義務、長玉の禁止(!)などの制約があるそうです。
しかし正式な手続きをとって撮影しようとしても許可が下りずに撮れなくなると、無許可で無理な撮影=盗撮となってますます写真が撮れなくなる負のスパイラルに陥りそうです。
街で子供を撮っている梅佳代さんもどうなるか。。。という感じですね。
Commented by trix838 at 2012-05-11 15:26
ホンマタカシさんとこに、こんな記事あったので遅ればせながら。
http://betweenthebooks.com/wordpress/2012/05/11/arts-law-1-phillip-lorca-dicorcia/

ただ思うに、Phillip-Lorca DiCorciaは、これについて争うメリットがあるけど、他の仕事も抱えながら写真撮っている人(一般的な常識の中で生きている人)にとっては、このことで争うこと自体が、デメリットになる可能性がある。僕も一度、警察沙汰になったことがありますが、法の上の正悪とは別に、世間の常識の中で、どうなのかというのは難しいところですね。街で写真を撮るということについての常識は、明らかに10年ほど前とは違ってきている。もちろんそこに絶対的な使命感を持って当たれば、何ら問題のないことだと思いますが。
Commented by kawamutsukun at 2012-05-11 21:09
trix838様
この話は横木安良夫氏の著書の中でも触れられていますね。
私が路上スナップでのトラブルについて考えていたところで横木氏の著書に出会い、水道橋のギャラリーまで出向いてお話を伺ったことがあります。
trix838さんがおっしゃる通り、法の上の正悪の解釈は変わって来ていて、横木さんとお会いした時点よりも悪化しているように感じます。
私のようなアマチュアでは使命感などという崇高な思想を持ち合わせていない表現者は、折り合いを付けるポイントを下げざるを得ない状況に来ているという事でしょう。
Commented by chara050505 at 2012-05-12 13:49 x
はじめまして。このところ気になっていたテーマでのお話でしたので、突然のコメントをさせていただきます。お許しください。
私もカメラ片手に街を歩いておりますが、ほとんど人物は撮らなくなりました。撮っても後ろ姿です。これは自主規制なのですね。何か言われたらどうしよう、面倒だなという。
しばらく前に交番の横に置いてあるPOLICEと書いた箱を荷台に載せた白いスーパーカブを撮影したら、交番の中から若い警官が慌てた様子で出てきて詰問されました。例の「何を撮ってるんですか!」です。これを説明するのが面倒なのですね。その場はデジカメの液晶画面を見せて、こういう写真を趣味で、とかなんとか言いましたが、警官の頭の中では「???」だったと思います。自動販売機とか電線とか落書きとか、およそ普通の人なら撮らない写真がそこにあったのですから。だから、文句を言われたり質問されたりした時は液晶画面を見せることにしています。「こんなの撮ってます」
参考になるかどうかわかりませんが、丹野章さんの著書に『撮る自由ーー肖像権の霧を晴らす』というのがあります。発行元は本の泉社。少し前に出た本です。
長くなってごめんなさい。
Commented by kawamutsukun at 2012-05-14 10:20
*chara050505様
こんにちは。銀座などを歩いていると、必ずと言っていいほど警官に遭遇しますから、私は良く撮影します。
その時はファインダーは覗きません。腰に溜めて撮ります。
ファインダーを覗いて撮ることに、一種のうしろめたさも手伝っての事かも知れませんが、自然な表情を撮るにはこの方が都合が良いという事もあります。
そういえば、飯田橋だったか水道橋の電車の高架下の屋台を撮っていたら職質されたことがありました(笑)が、持っていたのがハッセルだったので、プロの方ですか?と聞かれて、そうですよと言ったら放免されました。
私の自主規制はファインダーを覗かずに撮ることですかね。